1月10日

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「なななな…何ですか!?」 驚いて、私は固まる。 「俺…俺…」 相葉くんの小さな顔がどんどんと近づく。 「わわわわ」 私は顔を真っ赤にして。 「俺……もう、ダメ…」 「………っ!!」 覚悟を決めて、目を閉じた。 「何してんだよ、相葉ちゃんっ!!」 すると櫻井くんが慌てて私達に割って入る。 「相変わらず変な奴…」 二宮くんがそんな光景を冷ややかに見ていたら。 「…相葉ちゃん、ニノがあんなことになって…最近、情緒不安定気味なんだよ」 松本くんが切なそうに、相葉くんを見た。 「ニノ…ニノっ」 その澄んだ瞳から、大きな涙を零す相葉くん。 「…………」 櫻井くんも松本くんも、涙は流さずとも哀しそうな顔をしていた。 「…………、」 私はそんな光景に胸を痛め、二宮くんを見ると。 「…………。」 彼らと同じ様な顔をしていた。
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