1月8日

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何人もの人の悩みに見合った霊を憑依し、 「はあ…ちょっと休憩」 先生はちょっとお疲れ気味。 「どうします、次の方」 私は扉を少しだけ開けて、待合室に居る男の人を覗き見た。 「…アンタ変わって。私もう限界よー」 「は?」 驚く私に、先生は鶏帽子を脱いで。 「ずっと見てたから分かるでしょ?私の真似してれば良いから」 その帽子を私に渡した。 「え、ちょ…無理です!!出来ませんってば!!」 「大丈夫よ。やってくれたら、最後のお客さんの鑑定料まるまるアンタにあげるから」 戸惑う私に背を向け手を振って。 「ちょっ、どっちにしろコレは要らないです!」 「じゃ、頑張ってねぇ」 先生は奥にある自室に引っ込んでしまった。
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