揺れる瞳

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  「おま…、なんで…!!!!。つか、これ、なんだよ!!!!」   当たり前の反応。   でも、辛かった。 分かってたけど、苦しかった。 否定的な言葉を言われる状況だとわかっていても、涙がにじむ。   ………だから、引けなくなった。ここまできたら後はもう、進むしかないのだと、退路は断たれたのだとわかったときに、笑っていた。大きな声で。   「お、おい、聖?ど、どした?」   一真の声さえ遠く聞こえた。   「一真うるさい。」   は一真の口に近くにあったハンカチを突っ込む。  
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