揺れる瞳

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  ベッドに自分より15cmも大きい男を寝かせ、両腕をパイプ部分に縛り上げ終わる頃には、俺の息は切れていた。   「必死だな、俺。」   自嘲が漏れていた。     でも、笑えない。   だって、   これでやっと、   これでやっと長かった、俺の恋が、終わる。   やっと今日俺の恋が、死に場所を見つけた。   うんざりするほど自己中な考え。 だけど、悪いけど、止められない。 野良犬に噛まれたとでもおもってよ    
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