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『ん?』
将悟の右隣りの人が立ち上がった。
将悟は何故かその人を見た。
その瞬間
「え…?」
「那波楓。【ナナミカエデ】」
そう冷たい声で言ったのはさっきの少女だった
将悟は目が離せなかった
『那波楓さん…』
将悟は少女…楓の名前が知れて嬉しくなった。
『しかも同じクラスの席が隣…』
将悟の鼓動が高鳴った。
将悟は楓を見たまま固まっていると、
「なに?」
やはり冷たい声でそう聞かれた。
「い…いや。なんにも」
将悟は慌てて前を向いた。
岡田先生がいろいろ言っていたが聞いてなかった。
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