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「え…」
将悟は戸惑ってしまった
楓は帰ろうと歩き出した
教室には二人しかいない
「待ってッ!一緒に帰らない?」
将悟は頑張って言った
「いいよ」
楓は一言答えた
「ホントにッ?」
将悟はそれだけで嬉しくなり声がでかくなった
「早くして」
楓は言う
「あっ、ゴメン。よし帰ろう!」
将悟は楓にそう言った
二人は学校を出た
「名前」
突然楓が言った
「え?」
将悟は訳が解らずそう答えた
「貴方の…名前」
楓は少し抵抗があるように聞き直した
「あー…嶋村将悟だよ」
将悟は嬉しそうに答えた
「嶋村将悟」
楓は呟く
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