プロローグ

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少女が、あまりにも綺麗すぎたのだ。 肩まで伸びた茶色の髪 吸い込まれそうになる澄んだ黒い瞳 何処かの人形みたいに整った顔立ち 『な…、なにこれ…』 将悟の鼓動は心臓が破裂するかと思うほど速くなった…。 しかし将悟自身は解らなかった。愛情というものを貰ったことの無い将悟には。 少女は急に立ち上がると、 「どうもしてない」 とても冷たい声で一言そう言うと、立ち去って行った。 将悟はまだ動けなかった…。  
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