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今は夜7時前
無駄に大きなウチのテレビをつけて待つ
「そろそろ時間だよ?」
寝かけの俺には心地いい揺れ
その発生源は俺に膝まくらをする幼なじみの女の子
いつの間にそうなったのか、記憶が無い
「はじまるよ?」
「んー。」
「やと?、夜人!世嶋夜人【ヨジマ ヤヒト】!」
俺の名前を三段活用で呼ぶのは、ちょっとした事情で同居中の幼なじみ
花月逢花【カゲツ アイカ】
調った幼い顔つき
それに見合った身長
腰まであるツインテールに束ねた栗色の髪の毛
最近少し成長したと言い張る薄い胸
全てまとめて絶好の妹キャラでロリキャラだ
……ところでさっきのあれは三段活用なのか?
そんな疑問は残るが、とにかく寝たい
「チューしちゃうよ?」
「やめてくれ。」
なぜこんな事で唇を奪われなきゃならんのだ
一瞬で脳をたたき起こし
逢花の膝から頭をどけた
「しかもいつの間にひざ枕なんかしやがった。」
別に嫌な気持ちじゃないんだが
気恥ずかしさが先に立ち、嫌でもないのに責めてしまう
そんな俺に逢花は恍惚の表情を向けて言う
「やとが寝たトコで倒れてきてね!
もう、最高に幸せだったよ」
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