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目を覚ますとベッドに寝ていた。
先ほどまで痛みで身体中が熱く痺れていたのもなく流れていたハズの血も消えていた。
「おはようございます。」
広い部屋に俺がいるベッド、向こうにはパソコンやら電話やらが並んでいて中央には白いソファーに白いテーブル。
その先には大きなテレビがあった。
「???ここは?」
「はじめまして。麒麟と申します。これからあなたのお世話をさせていただきます。よろしくお願い致します」
見知らぬ女が頭を下げる。
「あの…俺…事故に合った…よね??」
「はい。ご自分の葬儀の映像見られますか~????」
麒麟と名乗る女はパソコンに向かいなにやらいじると大きなテレビに葬式の映像が映し出された。
真ん中にあるのは俺の写真…………
やっぱり俺は死んだのだ………
「じゃあ…あんた死神とか?」
「麒麟です。私は紫音さんにお仕事の斡旋や身の回りのお世話をするように言われております」
「…麒麟…俺は幽霊?」
「人間ではなく…幽霊でもなく…………契約を交わしたモノ?はっきり言ってよくわかりません」
にっこりと笑う麒麟は俺の反応を楽しんでいるかのようだった。
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