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「え?! 付き合うことになったの?」 教室に戻ると梓と慎也は驚いた 声をあげる。 「ん?うん。 だって佐久間くんって 思ってたよりいい子だし。」 お弁当の卵焼きを食べている 手を止められる。 「美智…の、馬鹿。」 「慎也?」 「なんでもねぇよ。 てか、そんな軽い気持ちで…。」 慎也はぶつくさ言っている。 「まぁまぁ。 私は良いと思うよ。」 「梓…。」 「今まで恋愛に無関心だった 美智が付き合ってみようと 思っただけで凄いことだよ。」 梓はお姉さんみたいだ。 弟しかいない私には新鮮だ。 「ちゃんと好きになれたら いーなぁ。」 そう言うと梓は頭を撫でて くれた。 次の日から。 私の普通の生活は変わる。 百八十度。 佐久間 涼の手によって めまぐるしく。 .
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