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「あ…今日、私の家、来る?」 「…からあげ?」 「うん。」 涼は唐揚げが好きなようで お母さんが唐揚げを作る日は 必ず私にメールがくる。 「…行く。」 「うん!」 もっと一緒にいれることは 嬉しいことだ。 家につき。 玄関の扉をあけようとした時。 ちゅ 優しいキスをされた。 「な…なな、な…。」 「デザートの、前払い。」 「ば…ばか。もー…その台詞、 誰に教わったの?」 最近涼が言うようになった 恥ずかしい台詞の数々。 「結城…。」 甘い日々には甘い言葉が絶対に 必要だ!と真面目な顔して 涼に無駄な知識を叩き込む 結城くんの顔が浮かんだ。 だけど 「…じゃあ私の分のデザートも 前払いして。」 涼は少し微笑み、また口づけを する。 結城くんの作戦に乗っちゃう 私も、どうなのだろうか。 .
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