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―涼Side 「…リアはこれで、いいの?」 目の前には派手な服装の女。 気の強そうな瞳が俺を睨む。 「いいわけないでしょう?! なんで涼と結婚なのよ! 日本に恋人だっているのよ? このままじゃぬかに釘よ!」 「…意味わかってる?」 「ぬかに釘をいれたらまずい、 ってことでしょ? つまりVery badなのよね。」 違う気がする。 「俺も…ここに、いれない。 …美智の所に戻る。」 「へぇー彼女出来たんだ! 意外だわ。」 はぁ、とため息をつく。 「…それより。 どうやってここを出る。」 婚約者(認めてないけど)と ともに部屋に閉じ込められて いる。 「外にはSP。中にはカメラ。 どうしようかしらね。」 ふふ、とリアは笑うと近くに あった鉢植えを地面に投げる。 「…とりあえず、カメラ、壊す。」 俺の言葉にリアは頷いた。 .
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