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「…あと、何個。」 「私がみた限りはあと三個。」 「了解…。」 カメラを全て壊す。 こんないくつもの小さな目に 見られていたかと思うと ゾッとする。 「…やっぱり、最低な親だ。」 「涼のお母様と麗子ちゃんは 反対してたわよ?」 「じゃあ…最低な父親、だ。」 「と、私の最低の両親よ。」 二人でにやり、と笑う。 「外のやつら、どうする。」 「秘密兵器ー。」 「スタンガン…。」 ちゃんと二つある。 「こうなるって思ってたから。」 「…そう。 じゃあ、行くか。」 なにかに熱くなるとか。 そんなことは格好悪い。 さりげなく何でも出来なければ いけない。 でも、俺はそんな人間に ならなくていい。 「涼…表情が変わったね。」 「恋人、のおかげ。」 足りないぶんは美智に埋めて もらって二人で生きていきたい。 .
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