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さすがにSPが何人もいたのは きつかった。 が。 「…高槻、ありがとう。」 高槻にお礼を言う。 「いいえ…。」 高槻は少し乱れた服を直す。 「車の用意はしております。」 「…親父は?」 「大丈夫です。 退職願を出したました。」 高槻の言葉に目を見開く。 「高槻…。」 「さぁ、行きましょう。」 リアと一緒に車に乗り込んだ。 「あなたの周りはいい人 ばかりなのね。」 「…あぁ。」 「どこへ向かいましょう?」 「美智のとこ…とリアの恋人。」 高槻は頷いた。 いい人ばかりね、リアの言葉を 思い出す。 そうだ。 いつも支えてくれた。 気づかなかっただけだった。 美智に出会い、変わった。 世界の見え方も。 生き方さえも。 「涼様、つきました。」 高槻の言葉に俺とリアは頷き 車を降りた。 .
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