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―美智Side
授業中｡
突然､慎也が私を呼ぶ｡
｢美智！窓､来い！｣
｢へ？｣
授業中なのに？
先生も首を傾げてる｡
｢あーもう､ほら！｣
慎也の声に先生に謝って
窓によると｡
｢え？…涼？｣
私の言葉に皆立ち上がって窓に
よってくる｡
｢きゃあ涼様だぁ！｣
｢あれって婚約者の…？｣
二人は何かを話しながら
学校に入る｡
私に別れを言いにきた､とか？
ゾクッとした｡
｢…美智？｣
｢わ…わたし､保健室…｡｣
逃げなきゃ｡
ずるいかも知れないけど､
会って､婚約者が出来たから､
なんて言われたら｡
｢美智？｣
｢…ごめん｡｣
教室の扉に手をかけようと
したとき｡
勝手に扉が開いた｡
｢…美､智｡｣
俯いていた顔をあげると
そこには愛しくて､今､一番
会いたくない人がいた｡
.
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