09―END

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「…ありがとう、ございます。 大事に使います。」 そう言うと涼は安心したように 微笑んだ。 「美智、には…本当に、感謝 して…る。 …だから、美智、が望むなら 俺、何でもする、よ。」 「それは…感謝だけ?」 「ん…愛情、も入ってる。」 分かってるよ。 涼の愛情は伝わるよ。 「…じゃあ私のお願い、いい?」 涼は頷く。 「ずっと…側にいてね?」 「…うん、むしろ…いさせて。」 ちゅ、と涼はキスをする。 足りない。 「…もっと。」 「…、…可愛い、けど、駄目。」 なんで?と首をかしげると 涼は私の後ろを指差す。 あっ! 「…ラブラブ、ってやつか。」 「恥ずかしいわねぇ…。」 「…キス……。」 家族の言葉に顔が熱くなる。 涼は微かに笑っていた。 .
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