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「…ありがとう、ございます。
大事に使います。」
そう言うと涼は安心したように
微笑んだ。
「美智、には…本当に、感謝
して…る。
…だから、美智、が望むなら
俺、何でもする、よ。」
「それは…感謝だけ?」
「ん…愛情、も入ってる。」
分かってるよ。
涼の愛情は伝わるよ。
「…じゃあ私のお願い、いい?」
涼は頷く。
「ずっと…側にいてね?」
「…うん、むしろ…いさせて。」
ちゅ、と涼はキスをする。
足りない。
「…もっと。」
「…、…可愛い、けど、駄目。」
なんで?と首をかしげると
涼は私の後ろを指差す。
あっ!
「…ラブラブ、ってやつか。」
「恥ずかしいわねぇ…。」
「…キス……。」
家族の言葉に顔が熱くなる。
涼は微かに笑っていた。
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