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そして。 デート当日の日曜日。 待ち合わせが駅前だったことに まず安心。 普通だ。 「時間ぴったりだなぁ。」 そして駅前。 涼くんの姿が目に入った。 でも声をかけるのも忘れた。 だって。 やっぱりかっこいい。 ベンチに座っているだけだが。 すっごい絵になる。 行き交う人も一瞬見る。 女の人なんか…ガン見だ。 それでも声をかけられないのは。 きっとオーラのせい。 冷たくピリピリしたオーラが 涼くんのまわりに。 私でも声、かけづらい…かも。 その時。 涼くんと視線がぶつかる。 「美智…。」 柔らかくなるオーラ。 「えっと…待った?」 「…大丈夫。」 涼くんは少し微笑んだ。 これには。 私も含め、周りの女の人たちも 顔を赤らめていた。 .
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