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「…何が楽しい、の、…あれ。」 ジェットコースターに乗った あとの涼くんの最初の言葉。 「涼くん…怖かったの?」 かわいー。 少し笑いながら言えば涼くんは 拗ねたような表情で。 「怖く、ない。」 「…ぷ。…あはは!」 「…笑うな。」 少し睨まれて。 「だって…あは。 涼くん、本当、可愛いよね。」 「…なに、それ。」 呆れたような表情。 「涼くんって表情、よく 変わるよねー。少しだけど。」 「…そんなの、言ったの… 結城、だけ…だった。」 「そう?分かりやすいよー?」 「そう…かな。 よく無表情、って、言われる。」 涼くんは少し首を傾ける。 「私も最初そう思ってたけど 一緒にいると分かるよ?」 「…じゃあ、もっと、分かるように もっと…一緒に、いる。」 ぎゅ、と握られた手が。 焼けてしまう程、熱くなった。 .
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