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「…私も…のあとは?」 「え…!」 「結城が、全部ちゃんと 言わないと、本当、の恋人に なれない…って。」 結城くんー…っ! 恥ずかしい。 非常に恥ずかしい。 「…涼くんの、ことが…。」 「うん。」 俯いていた顔をあげると 真っ直ぐ私を向いている瞳。 恥ずかしい。 「好き、だから…。」 赤く顔を見られなくて涼くんの 胸に顔を埋める。 たっぷりの沈黙。 「…み…さと。」 やっと赤みがおさまって顔を あげると。 綺麗な瞳に、薄く開いた唇に 微かに赤くなった顔。 かわいい。 私までまた一緒に赤くなる。 「美智…これからも、一緒?」 「うん。一緒にいるよ。」 「…離れないで。」 女子顔負けの可愛い台詞。 「…離れないよ。」 短いキスをしたあとで観覧車は 地上についた。 .
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