03

12/13

4527人が本棚に入れています
本棚に追加
/134ページ
「じゃあ、ばいばい! 今日は楽しかった。」 別れ際。 いつものように送ってくれた。 手を小さく振ると涼くんは 首を傾げながら小さく手を振る。 か…かわいい! 「あ…美智、…これ。」 近寄ってきて涼くんは何かを 差し出す。 「なに?」 「…後ろ、向いて。」 疑問に思いつつも素直に従う。 首にひやり、とあたるのは。 「ネックレス?」 「…ん。 贈るもの、なんでしょ? …おそろい。」 確かに涼くんの首にも同じもの。 「…そっかぁ、嬉しい。 って…ん?」 「…美智?」 十字架のネックレスの真ん中で キラキラ光る、それ。 「…まさか、これって。」 「ダイヤ…だけど?」 「だ…だだ…ダイヤー?!」 付き合いたての恋人、しかも 高校生でダイヤ?! 私はしばらく、絶叫していた。 .
/134ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4527人が本棚に入れています
本棚に追加