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次の日の学校。 涼くんが迎えに来てくれて。 私の首元をみて安心したような 表情をする。 「正式に付き合うことに なったー…?」 「うん!」 「へぇ…良かったね!」 梓に言うと喜んでくれた。 しかしそのあと梓は微妙な 表情をする。 「それ、慎也に言った?」 「ん?まだ。 あ…来たから言ってくる!」 「えっ?美智、待って!」 梓の慌てた声が浮かれている 私の耳に入ったわけもなく。 「しーんや。聞いて聞いて!」 「おはー。なに?」 「涼くんと正式に付き合うことに なりました。」 ピースをする。 あれ? なに、この固まった空気。 慎也の表情が固まっている。 「…そ。…俺。」 「慎也…?」 「ぜってー祝福なんてしねぇ。」 私を睨んでから慎也は鞄を 乱暴にロッカーにいれると 教室を出ていった。 .
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