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「二人とものろけて無いで、 これメニュー。 頑張って稼いでね。」 梓にメニューを渡される。 あと三十分で開店。 「午後は一緒に回ろうね。」 「…ん。」 そして、開店。 流れ込むお客さん。 7割、女の子。 目当てはもちろん、涼。 まぁこっちも、結構忙しい。 精一杯の笑顔を振り撒く。 たまにセクハラまがいの客も いたりして。 メアドを渡してきたりもされ。 笑顔で柔らかく断る。 ちらり、と涼を見ると。 いつもの無表情。 いや、少し、不機嫌かも。 女の子たちはアピールしてて。 可愛くて、綺麗な子ばかり。 あ。 また嫉妬。 やだなぁ…。 いつからこんな狭い心に なったのだろうか。 ため息をつくと、またオーダーを とりに席にむかった。 .
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