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―涼Side
帰り。
美智と一緒に帰ろうとしたら
門のところに知っている顔が
あった。
「…れー、こ。」
「え?麗子ちゃん…?」
不安そうに見る美智。
麗子は男子に絡まれている。
「…ちょっと、待って、て。」
美智の頭を撫でると美智は頷く。
「…なに、やってる。」
麗子の腕を掴んでいるやつの
腕をつかむ。
「げっ…佐久間…。
な、なんなんだよ、お前。」
「…妹に、手を、出すな。」
睨みつけてやると男は怯み
仕方なさそうに去っていった。
「ありがとうございます!」
麗子は抱き着いてくる。
周りがざわめく。
ちらり、と美智を見ると。
あ…嫉妬してる、顔。
それもそれで可愛いけど。
「麗子…離、せ。」
あとで怒られるのも嫌だし。
麗子はしぶしぶ離れた。
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