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それから三日後。 夜中に携帯が鳴る。 「ん…こんな夜に…誰だ?」 寝ぼけて携帯を見ると。 「…!涼っ?!」 一気に覚醒する。 慌てて通話ボタンを押した。 『…美智。』 「涼?!どうしたの?」 『今…夜中、だね。…ごめん。』 涼の声が聞こえる。 嬉しい。 『俺…何日、くらい、学校に 行って…ない?』 「一週間と少しだよ。」 『そんなに…か。』 時間がわかっていない? 「涼…いま、何処?」 『…蓮、竹…公園?』 「蓮竹公園ね。 そこで待ってなよ!」 電話を切り、薄いカーディガンを はおり、玄関で靴をはく。 「美智? こんな夜中にどうしたの?」 「涼が…おかしいの! 行かなきゃ…すぐ帰ってくる。」 制止する母の声も聞かずに 家を飛び出す。 公園に行かなきゃ…! .
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