…それから

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久しぶりに皆で、再会を果たした。 本当に久しぶりだったが、離れていた空白は 何の躊躇いもなく、直ぐに埋まった。 新庄は相変わらず美しく、艶っぽさに磨きがかかり 奥様方や女子社員から、黄色い声援と変な誘いが 多いと愚痴を溢した。 それは、俺も似た様なものだったが、 新庄は、余り先の事を考えず話す癖があるため 今度ゆっくり二人だけで飲もうと、耳打ちをした。 結華や真琴が不安な気持ちになったら 可哀想だと思った。 余計な心配を、させたくはなかった。 何より俺達は、 今でも余所見をする暇も気もない程に 一途に一人の女に惚れており、問い詰められても、 面倒だった。
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