…それから

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翔は、トコトコと俺の横に寄って来た。 雛を覗き込み、 「ねぇ、あっちで遊ぼ!」 雛の手を取り、言葉をかけた。 人見知りの激しい雛は、あっさりと俺の膝を離れ 翔と共に、オモチャの部屋へと向かった。 「……寂しいでしょう!」 結華が悪戯っ子な瞳で、俺を見た。 「イヤ、俺の一番はここにいる!」 真琴の頭を撫でた。 「3歳と、1歳か。」 「うん。」 真琴が熱い瞳で、俺を見詰めた。 「翔、優しくしてね。 女の子なんだから、乱暴は駄目だよぉ。 女の子には優しくねぇ!」 end
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