詩

ある雪の日

ふと、窓の外を見ると雪が舞い降りていた。
この冬、初めての降雪。
こんな寒い日は、キミのぬくもりが恋しくなる。

指先から伝わる体温が

肌に触れる口唇が

耳殻に届く甘い言葉が

僕の中へと浸透し、冷え切った部分を溶かしてくれる。
ドロドロに溶けてしまえたなら、キミの中へと流れ込み。
僕と言う名の毒でキミを侵し続けたい。
僕がキミという名の毒で侵されているように───。