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京都の街に雨が降る。 日本の「梅雨」って時期は雨が多いのは知ってたけど、まさかここまで降るとは想像もしていなかった。 「どうかしましたか?」 僕は振り返り彼女だと確認してから言った。 「雨が多いですね」 「日本ですからね」 窓の外に視線を戻す。 彼女にはこれが当たり前なのだろう。いや、日本人にとって6月の雨の時期、「梅雨」は行事のようなものなのだろう。 僕は彼女に声をかける。 「カエデさん」 「はい」 「あの、どうして僕を拾ったんですか?」 彼女は笑顔で答えてくれる。 「思い付き。ですよ」 そうか。思い付き。か。 京都の街に雨が降る。 ---- 意味不明  
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