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香娜さんの後に付いて行って取りあえずスタジオに入る
そこは相変わらずゴシック調の家具とかセットとかで溢れていた
その中をスタッフ達が忙しなく働いているなか一人、カメラマンの近くで撮影風景を眺めている人を見つけた
「おはようございます、多奈川(タナカワ)さん」
その人は香娜さんの挨拶に気づいて此方に目を向けにっこり微笑む
「おはようございます、東條さん、魅花ちゃんもおはよう」
「おはようございます」
「じゃあ早速で悪いけど、用意の方お願いできる?
場所はいつもの控室にいつものメンバーだから」
「はい、わかりました」
アタシが返事をして一度頭を下げてから控室に向かって歩きだす
香娜さんは中で多奈川さんと話している為今度は一人だ
そうそう、多奈川さんはこの雑誌の編集部に所属していて、現場では監督という役職を担っている人で少々キャラが濃いがいい人だ
控室に入るとメイクさん達が待ち構えていた
衣装さんに最初に着る服を渡して貰い着替えてからメイクさんがセットやアクセサリーなどを施していく
毎回同じ人だから妙に緊張しないでいいから楽だ
チャッチャと済ませてスタジオに戻る
今回の服は黒を基調にしたゴスロリファッション
要は案の定ゴツいヒラヒラ系だったわけだ
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