デンドロビウムの恋

入学式

「ﾊｯ ﾊｯ ﾊｯ ﾊｯ…」

はじめまして
自己紹介をしたいのはやまやまなのですが……忙しいのでまた後程υ←

話は変わりますがｱﾀｼは今、全力疾走中です

何故かと言いますと

入学式早々遅刻しそうだからなのです！

っということなので…
校門突入まで暫しお待ちを…

「ﾊｧ…ﾊｧ…セー…フ…？」

ﾊﾟｯと前をみてから腕時計に目を移す

目の前にはまだ真新しい制服を着た生徒で溢れていた

時間も思った程かからなかったのかまだ余裕だ

ふぅ…間に合ったかぁ…

そろそろ自己紹介をしたいかと思います
ｱﾀｼの名前は椎名 魅花(ｼｲﾅ ﾐｶ)
えっと、今年からこの私立氷輪学園の一年です
あ、いろいろあって一応モデルやってます

…まぁこんな感じですかね？

一息着いてから
やたらと人口密度が高い場所へと足を進めた

近付くにつれてざわざわと回りが騒がしくなる

それもそうだろうだって今のｱﾀｼは…

「うっわぁ…アイツ、スッゲー地味じゃね？」

「だな…ってか寧ろ恐ぇし」

そぅ彼等が言うように(恐いかどうかは微妙だが)今のｱﾀｼの姿は

アルミフレームの眼鏡をかけ、長い前髪で目を少し隠している

この容姿のせいかわらわらと集まっていた人達が一気にバラバラになっていく