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そのお陰で道が開けた
真っ直ぐ歩いて大きな板の前で止まる
すると近くで声がした
「おっはよ♪」
こんなアタシに話し掛けるとは勇者だなと思い声のした方向を見てみる
「なんだ…真咲かぁ
おはよう」
声の主は、彼女だった
彼女は
中原 真咲(ナカハラ マサキ)
小学校からの付き合いで良い意味で幼なじみ、悪い意味で腐れ縁というやつだ
「なんだ…とは失礼な!
人がせっかく挨拶したのにさ…」
そう少しむくれながら真咲は言った
「ゴメン、悪気は無かったんだよ?」
「何故に疑問系?」
「ん~それは、やっぱり……微妙、だからでしょ」
「ヒドッ!!…まぁ良いけどさ…」
はぁ…っと真咲はため息をつきながら言った
うん、アタシは真咲のそうゆう妙に冷めたとこ好きだよ
そんなことを思いながら、うんうんと一人頷いて居ると真咲が「それにしても…」と話し出した
「魅花…その格好かなりヤバいね」
「アハハ…やっぱし?」
苦笑いしながら言うと真咲は少し間を空けて意味深げに言った
「…うん…かなり…」
「まさかこんな奴があの子だとは思わない?」
「うん、絶対誰もそんなこと思わないよ」
「そーかそーか、なら…大成功ダネ♪」
真咲の返答に満足したアタシは、エヘッという効果音が付きそおなぐらいに笑う
……ん?
おかしくない?
真咲はさっき"絶対誰も思わない"と言った
なら、真咲はどうして分かったのだろう?
………なんで…?
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