日常

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玖波さんが出て行った後、パタパタという足音を少しの間聞きながら今日何度目か分からないため息ををついた 未だに小さくなったままの体を起こし、立ち上がってグンと伸びをする 深呼吸を何度かすると少しずつ落ち着いてくるのが分かる 持ったままだった眼鏡を掛けて地味っ子モードにすると、昼休みの終わりを告げるチャイムが聴こえた ここから教室までは意外と近かった…筈、なのでゆっくり歩いて教室まで向かった 授業にはなんとか間に合ったがその内容が全くと言って良いほどに頭に入らなかった 澪璃が去り際に残したあの言葉が気になって…いや、この場合は迷っての方が正しい気がする 澪璃と透に秘密を話すかどうかについて これはアタシ一人だけの問題じゃない 秘密にすることを決めたのは事務所 話すとなればもし、絶対にあり得ないことだと思うけど、彼らが誰かに話したらそれが広がってしまう可能性がある もしかしたら報道陣が学校に来るかもしれない、そうなれば、学校だけじゃなくて、全校生徒や事務所にだって迷惑が掛かってしまう それは絶対に避けたい とりあえず香娜さんに相談してみようと、心に決めて今日の授業は終わりを告げた
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