決断

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―魅花宅― 「いやぁ魅花ん家くるの久しぶりだなぁ~」 「いやそうでもないでしょ?少なくとも週に一回のペースで来てるじゃないυ」 そう今回のようにアタシに断って来るパターンはごく稀で、殆どの場合が突然やって来るパターンなのだ だから、仕事から帰ると家に真咲が居るなんてことがしょっちゅう行われている 最初は驚いたもののもう今じゃ日常風景の一部といった感じにまでなっている 「まぁそこは気にしない気にしない♪」 なんて言いながら家にずかずかと上がって行く 「おかえり姉貴…って真咲かよ!」 いつもの面倒そうなノリで声を掛けた綺羅が若干呆れ気味でツッコミを入れる 「一週間ぶりの再会ですな綺羅君! 真咲ちゃんですよ~♪ 会いたかったですか?」 「誰がお前なんかに会いたがるか!」 「~~っ相変わらずのツンデレ…萌えます」 「どこがツンデレなんだよ!」 「綺羅君そのものが!」 「ウゼェ~」 「はいはい、二人の世界を広げないの! アタシはもう行くから」 「行くって…まさか!」 「お察しの今日もお仕事なの!ご飯は一応作っといて、食べなくても明日の朝に食べるから! じゃあお二人供ごゆっくり~」 アタシがヒラヒラ手を振りながら出ていくと真咲はそれはそれは嬉しそうに満面の笑みで手を振る 姉貴置いてくな~!なんて綺羅は叫んでたけど、聞こえない聞こえない! せめてもの報いに手を合わせてサッサッと仕事へと向かうことにした
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