決断

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「香娜さん、ちょっと話したい事があるんです お時間とってもらっても良いですか?」 車で移動中に香娜さんに今日のことを聞こうと話しかけた 「良いわよ、但し!今日のスケジュールが終わってからね♪」 「分かってますよ」 アタシは軽く返事をしてからいつもより少しでも早く仕事が終わるようにと必死にこなしていった 頑張った所為か微妙に、ホントにビミョーに、2・3分ぐらいだけど早く終わらせることに成功した それから帰りの車の中でついでに夕食を食べながら話をしようということになった 香娜さんに時々連れて行ってもらっている和食料理店に着くと個室へと案内された いつも食べるものを注文して水を一口飲んでから香娜さんが話を切り出してくれた 「で、話したい事って何?ついに彼氏でもできた?」 なんて冗談まじりに… 「違いますよ!その、あるクラスメイトのことでちょっと…」 「な~んだ、ちょっと残念 それで、そのクラスメイトがどうしたの?」 「…バレたかもしれないんです…アタシの正体」 「あら、そう」 勇気を振り絞ってぶっちゃけた事をその一言で流された
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