誘い

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その日だけかと思った 親父の外出の誘いは あれから毎日続いた。     その日もまた 親父が誘いに来た。   (もう限界だ…)   今日こそ断ろう。 一度断れば もう誘わないだろう。     そして俺は ドアをゆっくりと開けた。   トイレやお風呂以外で ドアを開けるのは 久しぶりだ。   [ガチャ…]   「おぉ!良文!やっと外に出る気になったか!?よし!じゃあ準備をして早速行くぞ!!」   「ちょ…」   無理矢理 腕を引っ張られ 外に出された。   (なんでこんなことに…)   (もう仕方ないか…)     観念して俺は 適当に準備をし 久しぶりの外に出た。  
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