序章

2/4
前へ
/14ページ
次へ
校長室には既に奏凪と流慧、ティアと何故かヒーリアが居た。 「よし来たか。お前達は何故呼ばれたか、解るか?」 全員首を振る。 「まっ、そうだろうな。 では何故かを今から説明する。 今朝の朝日が登る前、俺は学園の尖塔のさきっぽに立ってた、すると朝日が登ってきた。 が日がおかしいんだ。 何故かは分からない。 どうおかしいのか分からない。 だが確実に何かがおかしい。 どうすれば良いかは判る。 だがそのためには天支山の頂上へと行かねばならんのだが、生憎と俺は動けない。 そこでお前達にいって貰おうというわけだ」 その場に居る全員が首を傾げた。 「そういうリアクションされてもな、困る。 まぁいい、行ってくれるか」 その場に居た四人が一斉にティオを見る。 「えっ?私が決めるの?」 やはり一斉に頷く。 「行きます。先生には大分お世話になったから」 きっぱりと言う。 「そうか、なら今から準備をしておけ。 大変な旅になる。また一時間後に来い」 そう言ってリシャールの姿が消える。 取り敢えず後ろに立っていたリースに聞いてみる。 「何故私達なんですか?それになんでヒーリア先輩が居るんです?」 にっこりと笑ってリースが答える。 「それは貴女たちが学園祭で優秀な成績を納めたからです。 ヒーリアさんは色んな知恵を持っていますし、この間神器を手に入れたようなので戦闘に関しても幾らかは良くなってると…思います」 「神器って何ですか?」 あら、と不思議そうな顔で答えるリース。 「神器とは強力な力を秘めた武具の事を言います。 貴女が持っていたプリマ・マテリア、あれのオリジナルも神器ですよ。 それも飛びきり上級の」 「あっ、そうだったんだ。各種の武具に変化するんだもんね」 「ええ。 ほら早く準備をしないと」 リースに校長室を追い出され、取り敢えず荷物を纏めに自室や購買部に散っていった。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加