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「うーん、いきなり準備しろって言われてもなぁ」
自室に戻ったはいいがなにを準備すればいいのかわからない。
「でも私達が選ばれたって事は…戦闘用具一式と救急セット、非常食もいるかな?」
取り敢えず荷物を纏め、再び校長室に戻った。
「準備はできたか?」
全員頷く。
「よし。
お前達はこの学園が何のためにできたのか知ってるか?
もともとこの学園はお前達みたいな凄い奴らを集める為だ、表向きはな。
本当の理由は此処には天頂へと続く魔法の回廊の入り口が在るんだよ。
今からお前達にはそこに入って貰う。
恐らくは《ガーディアン》が多くいるだろう。
下手すれば死ぬかもしれない。
ティオのような安物の剣ではな」
そう言って椅子から立ち上がり本棚による。
数カ所の本を押し込む、すると壁の絵画が滑り文字盤が現れる。
カタカタと入力する。
重々しい音を轟かせながら何の飾り付けのなかった左手の壁が開いた。
「ついて来い」
慌ててリシャールの後を追う。
結構な長さの螺旋階段を降りきった先には…祭壇があった。
そのうち一つに歩み寄り何かを手にとってティオへと渡す。
「えっ?これは、プリマ・マテリア…ですか?」
「そうだ。前みたいなレプリカではなくオリジナルだ」
「これがオリジナル。何だか想像と違う」
一つ頷きリシャールは他のメンバーに言う。
「ヒーリア以外の奴らも好きなもんを選べ」
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