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あの日から大分経ち、今日は俺の入学式。そして、妹・季穂の転入の日である。そう!春休みが終了したのだ!!
もちろん、冒頭の「俺」とは恭也自身。
そんな恭也は今、入学式の行われる講堂の前にいる。
恭也(ふぅ…季穂はきっと大丈夫だろう…。問題は俺だ…)
とふと見た先には人だかり。
恭也(大方、クラス割りだろ…)
とゆっくり歩き出した。
『うわぁぁぁ!!』
ドォォォン
バッタァァン
恭也『……つつ…』
誰かに衝突され、倒れそうになったが、辛うじて踏ん張り、それを阻止した。
で、ぶつかった側を見ると……
『………』
見事に死んでいる。
恭也『仕方ない…』
哀れな目で見た後、名前の確認の為にポケットを探った。
すると、なんかのファンクラブの身分証を発見。
恭也『へっ!?』
すっとんきょうな声を出すのもそのはず…。
何せ、自分の入っているグループ、フェンリルのファンクラブのカードだったのだから。
ただし、名前の確認が出来たので、それをさっさとしまい、クラスわけのところへ。そして、確認するとすぐに講堂へ入っていった。
ちなみに、その気絶中の彼は恭也が引きずっている。その彼の名前は塩谷千晴。
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