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  その言葉は 優しくゆっくり雛の心に染み渡った。 雛の固い固い誰も気付かないはずの仮面が 粉々に砕けた気がした。 すると雛は 笑えた。 別に可笑しいのでも 無理矢理でもなく 笑えた。 雛はお礼を言って 母親が待ってる待合室へ向かった。
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