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  「何で逃げるの!? 卑怯者!!」 その雛に言われた言葉によって覚醒した。 私は再び雛を見つめる。 「ごめんね。 正当化して逃げた。 雛の為とか言っといて 自分の為だった。 逃げた。 ごめんね。 泣かないで。」 雛は泣き止まない。 聞こえていない。 嫌でも思い知らされた。 雛になら届く… そう軽く思った。
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