すべての始まり

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兄貴は、内側に『昇天飛龍』と刺繍された短ランと 少しボロいボンタンを持っていた。 俺『これくれんのかよっ!!』 俺はとってもワクワクしながら兄貴に聞いた。 兄貴『ああっ。ただしやるからには、てっぺん獲れよ?』 俺『おうっ!!』 俺は勢いよく返事をした。 兄貴『頭もやるか?』 俺『たのんだぜ。』 兄貴は俺の答えを聞くとおれを洗面所につれていった 俺『何色にすんだ?』 兄貴『決まってんだろ?』 俺は、兄貴が決めた色がよくわからなかった。 兄貴『家に代々伝わる色だ。』 そういって兄貴は、俺の髪を染めはじめた。 俺は、だんだん染まってゆく髪を鏡でじっとみていた 少したって髪を洗い流すと俺の髪は 真っ赤になっていた。 俺『何で赤なんだ?』 ただ不思議になって俺はきいた。 兄貴『カッコいいから!』 凄く簡単そうに兄貴が言った。 俺『なんだそりゃ?』 兄貴『んなのどうでもいいだろ!早く学校いってこい!』 俺は、兄貴からもらった短ランとボンタンを着て家をでることにした。 俺『いってくるぜ!』 兄貴『いってこい!!』 そういって俺は家をでた。
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