追憶【接触 前兆】

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………村を後にし ひた進むこと半日。 日が昇り 心地の良い光と風が草原にそそがれる―――― 村から北東に約40キロ峠を越えたさきにある王国特務研究所のある巨大都市 ナバネア――――― 私の目的地はそこである 「~~ふぅっ。少し休もうかな」 夜が明け日差しと夜通し歩き続けた疲労が重なり私は少し休憩をとることにした 「ふぁ~っ…‥」 草原の所々にぽつりと顔を出す一枚岩の上に腰を下ろし空を眺めながめる ………私は依頼の隠れた真実を探るため、そして新たな弾薬を作成するためにナバネアへと向かっていたのだ 「……急がなきゃっ」 ほんの少し休息をとった私はすぐに立ち上がりナバネアを目指し――――――― オォォォアッ!! 「~~~~っ!?」 地響きのような雄叫びが辺り一帯に走り抜ける 私は思わず岩を降りとっさに身を隠していた―――――― 私の体は震え硬直し息ができないほど鼓動が速くなる――― 「…な、なんなのよ!?ど、どうしてこんなに体が震えるの~~~っ!」 額から流れる汗 鳥肌が全身を巡り ……初めての接触はおそらくこのときであった――――――
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