追憶【超越する力】

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「……王国特務研究所」 足を止め 眼前にそびえ立つ巨大な施設自然の香りのしない自然とは相反するその無機質な作りにしばらく中に入れずにいた私 「……不自然な依頼の謎を解くため!依頼前の不安は少しでも無くさなきゃ」 私は中へと足を運ぶ 中に入りすぐのフロアカウンターに近づく 「おはようございます。ようこそ王国特務研究所へ。ご用件は?」 受付嬢がなれた口調で私に問う 「特務生物研究科へ用件があるのですが……」 「かしこまりました。ただいま責任者をお呼びいたしますので少々お待ちください」 受付嬢はそういうとどこかへと連絡を入れ フロア内でまつようにと言ってきた ………この施設内の空気 無機質な建物――― 外気に比べ中は冷ややかな空気が流れ それは私を余計に 不安にさせた ……しばらくして 白衣を着た一人の男性が姿を現す
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