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「はじめまして。ようこそ王国特務研究所へ」
髪はボサボサ白い髭を無造作に生やした白衣を着た 研究員らしき人物――――
「…あ、えっと」
私のベタベタな研究員のイメージと全く同じ風貌に私は逆になにも言えなく――――――――
少しだけ吹き出しそうになるのをこらえ私は口を開く
「はじめまして。
今回研究所を訪れたのは特務生物の研究を行っている責任者の方に少々お訪ねしたいことがありまして……」
私の身なり、雰囲気からハンターだとすぐに悟った研究員は 私を施設の奥にある接客室へと案内した
「あそこで立ち話もなんですからね。………それに……いえ。なんでもありません」
なにか意味深な言葉
おそらくは あまり聞かれたくない話なのであろう――――
……少しの沈黙の後先に口を開き質問をしたのは以外にも研究員の方であった
「………貴方は黒いリオレウスを見たことはありませんか?」
―黒いリオレウス―
私がハンターになってからすでに10年――――――
その ハンター生活の中において 黒いリオレウス を見たことはない
まして 話に聞いたことすらなかった―――――――
…ふと 接客室の窓に目を向けると外はいつの間にか厚い雲に覆われて
私の胸は ザワザワしていた――――
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