追憶【超越する力】

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道具屋の奥の部屋へと案内された私にキヨネは言った 「…さて、ユズちゃん。あんたがここに来るってことはまた新しい閃きでもあったみたいだね」 案内された部屋の中にはびっしりと整頓された様々な材料が並んでいる――― 「…それじゃ、ユズちゃんがんばりっ」 ………そういうとキヨネは私を残し部屋を出る 「……よしっ!始めますかっ!」 私は自分にそう言いながら腕をまくり ナバネアでのもう一つの目的である 新たな特殊弾薬の作成を始める――――― 【黒いリオレウス】 巨大な力に太刀打ちできるような強力な弾薬―――――― 今までの弾薬では歯が立たないであろうことは 遭遇した瞬間からわかっていたこと――――― ……私は手際よく調合を始める――― いつの間にか雨はやみ雲の隙間から射す傾きだした太陽の光が窓を突き抜け私を照らす――――― 依頼開始まであと2日――――――
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