追憶

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「よしっ」 渦巻く炎の中からケイの声が…………‥‥‥ ケイの周りを渦巻いていた炎はまるで吸い込まれるかのように大剣に集まる 辺り一帯の急速な気温の変化にケイの周囲は陽炎のようにゆらゆらゆれている―――――― 「さっさとやるか――…‥」 激しく燃えさかる大剣を構えケイは辺りを見渡す―――― ……私の特殊改造ヘビィボウガン(名無し)の弾種は三桁を超え中にはまるで魔法のように属性を付加する事の出来る特殊な弾もある――― 森の木々の間から放たれる複数の気配がジリジリと迫ってくる―――…‥ 「……フゥ~!」 ケイが息を吐いたその刹那――――― 身を潜めていたイーオスの大群がケイめがけ襲いかかった 「……5…6……8か………」 ケイがボソリとつぶやいた瞬間にはすでに奇襲をかけた二匹のイーオスは爆炎に包まれていた 「~~~っ!?」 相変わらず私には初撃どころか大剣を抜き取り構えるモーションすら見えなかった ケイは燃え焦げるイーオスを横目に 次のイーオスめがけ走り出した―――――
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