花火大会

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大将は人混みの中をスイスイとよけて進んでいく。私は彼女に引っ張られながら、その頼もしい背中を見ていた。 その時。 ヒュー……パーン! 大将が足を止める。私も立ち止まって空を見上げた。空に美しい花が咲いている。 「これが花火……」 連続して色とりどりの光が夜空に散る。 私たちは手をつないだまま、しばし花火に見入っていた。
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