出会い

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焼き鳥屋の前まで来ると硝子戸の中は暗く、看板の灯りも点いていなかった。 「休みちゃうか」 「えーっ!?ショック……」 しばし放心状態。私の頭の中にはもう焼き鳥しかなかったので、一気に力が抜けてしまった。 『😼帰れってことだよ、きっと』 「俺もう口が焼き鳥になってたで。こうなったらほかの店でもええから、絶対焼き鳥食ったるで!」 行雄も同じ気持ちだったらしく、私たちは顔を見合わせると互いに深く頷いた。 『🙀もーっ!!!』 その界隈を歩き回ること20分…… 地球での20分といえば、黄色の王国では2千分にあたる。 「なぁ、行雄。もう焼き鳥じゃなくてもええんちゃう?」 私がそう切り出した時、行雄が突然足を止めた。 「ちょっと待って。3歩下がって」 「?」
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