第三章

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「まあ確かに気になるところだろうね。 詳しいことは入学後話すけど、君のクラスはおそらく10人のクラスになる。 そして教室の後部の無駄に広いスペースは、まだ到着してないけど、あるものを置くためのスペースだよ」 「そうなんですか……」 答えはどちらも曖昧で満足出来るものではなかったが、あまり問い詰めるのも悪いと思い、学園長の許可を得て俺達は教室の中に入り色々観察し始めた。 (まあ見るものと言っても机と椅子、そしてホワイトボードぐらいしかないけど) 「なんだろこれは?」 父さんが机の近くで何か見つけたようだ。 「なんかボタンみたいなのがあるわね」 母さんが父さんの声を聞きつけて父さんの隣に来て机を見て言った。 俺も近くにあった机を見てみると机の左上に赤いボタンがあり、右上を見ると青いボタンがあった。 「赤いボタンを押してみてください」 言われた通りに父さんと俺は赤いボタンを押した。 するとボタンとボタンの間に切れ込みのようなものが見え始め、中から20インチほどの大きさのモニターが出てきた。
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