第三章

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「さあ開きましたよ入りましょう」 学園長が最後の操作を終えてそう言うと、外壁の一部が割れて自動ドアのように開いた。 「これって本当に高校?」 あまりの豪華さに思わず呟いてしまった。 学園長の案内で高級ホテルのロビーのような場所を通って少し歩くとエレベーターがあり、4人でエレベーターに乗って、春から新たに勉強する場となる教室へ向かった。 「さあここが君が春から勉強する教室だよ」 教室がある3階につき、廊下を少し歩いてから学園長が立ち止まり、目の前にあったスライド式のドアを開けると、そこには木製ではなくプラスチック製と思われる少し大きめの10組の机と椅子、そしてホワイトボードがあるだけで変わったものは何1つない教室があった。 「2つ質問したいことがあります。まず、何故こんなに机が少ないんですか? それと教室の後部にあるスペースはなんですか?」 やたらと少ない机と中学校の教室半分ほどの大きなスペースが気になって聞いた。
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